家に入った瞬間、「なんとなく落ち着く」と感じることがあります。
理由ははっきりしないけれど、居心地がいい。
長くいたくなる。そんな感覚です。
その正体のひとつが、無垢材なのかもしれません。
木は、わずかに呼吸しています。
湿度が高いときには水分を吸い、乾燥すると放出する。
富山のように湿度が高く、季節による変化が大きい地域では、
この性質が室内の空気環境を自然に整えてくれます。
また、触れたときの温度も違います。
冬でも冷たくなりすぎず、やわらかい感触がある。
こうした要素は、数値として表れるものではありません。
けれど確実に、日々の快適さに影響しています。
最近は性能の高い住宅も増えています。
断熱や気密といった数値は、どんどん向上しています。
それでも、「なんとなく気持ちいい」と感じる家には、
素材の違いがあることが多いのです。
無垢材の家は、完璧ではありません。
傷もつくし、変化もします。
けれどその不均一さが、空間にやわらかさを生み、
結果として“心地よさ”につながっているのかもしれません。